ガラスの種類・構成:機能ガラス【合わせガラス】

二枚以上のフロートガラスを強靭で柔軟な樹脂の膜(中間膜)で接着してつくられます。 この中間膜の効果で、割れても破片が飛び散ることがほとんどないため、一般ガラスと比べて非常に安全性の高いガラスです。 中間膜の厚さを変えたり工夫を加えたりすることで、さまざまな機能を持つ【合わせガラス】がつくられています。

 

機能1 『防犯機能』

耐熱強化ガラスより強靭で厚い中間膜を使った【合わせガラス】は、衝撃に強くて砕けにくく、高い防犯性能を持っています。 窓は、空き巣が住宅に侵入する際もっとも狙われやすい場所。多くの場合、道具を使って短時間で窓を打ち破ってしまいます。 しかし、防犯性能の高い【合わせガラス】は衝撃に強く、道具で打ち破ろうとしても容易に貫通できないため、窓からの侵入を防ぐことができるのです。

CPマーク※防犯機能を持つ【合わせガラス】は一般に「防犯ガラス」とも呼ばれます。 CPマーク 「防犯性能の高い建物部品」を広く皆様へ普及促進を行う上で、共通呼称(防犯建物部品)とシンボルマーク(右記)を、官民合同会議にて作成しました。このマークは「防犯性能の高い建物部品リスト」に公表記載された「防犯建物部品」のみに与えられます。

機能2 『防災機能』

【合わせガラス】には、ガラスの脱落防止性能に特に優れ、防災対策に高い効果を発揮するものがあり、こうしたガラスは一般に「防災ガラス」とも呼ばれます。 「防災ガラス」は、特殊な中間膜の効果で、災害時に衝撃を受けたり風雨にさらされたりしても割れにくいのが特徴です。また、万一割れても、ガラスの脱落や破片の飛散がほとんどないので、大けがを防ぎます。 つまり、万一災害にあったとき、ガラスによる被害を最小限に抑えることができるのです。

 

機能3 『防音機能』

遮音効果のある特殊な中間膜を使った【合わせガラス】は、ガラスの振動を中間膜が吸収することによって、優れた防音性能を発揮します。 電車・車などの不快な騒音が室内に侵入するの防ぐ一方、ステレオや掃除機など室内の音が外に漏れるのも防ぎ、静かで穏やかな居住空間を確保します。

 

※防音機能を持つ【合わせガラス】は一般に「防音ガラス」とも呼ばれます。

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このガラスにできること

快適に暮らす【紫外線を防ぐ】


紫外線は、窓からも入ってきます!

大きな窓いっぱいに差し込む太陽の光。とても気持ちのいいものですが、太陽光と一緒に入ってくる紫外線には用心が必要です。

紫外線が肌や目などにダメージを与えることはよく知られていますが、実は、カーテンや畳などの日焼け・色あせの原因でもあります。

私たちが日々浴びている二種類の紫外線(紫外線Aと紫外線B)のうち、紫外線Aは、窓ガラスを通り抜け60%以上も室内に入ってきます。つまり、家の中でもUVクリームが必要・・・という状態なのです。

 

ガラスを選んで、一歩進んだUV対策を

室内まで追ってくる紫外線・・・でも、有効な対策があります。 ガラスの中には、紫外線を99%もカットできるものがあるのです。 こうした機能を持つガラスを選んで、より効果的なUV対策をしましょう!

 

 

 

快適に暮らす【静かに暮らす】


防音対策のポイントは窓です!

車や電車の音、道路工事の音など、生活の中で不快な騒音はなるべく防ぎたいですよね。さらに、ご近所とのトラブルの原因になりかねないテレビや掃除機などの音にも気をつけたいものです。 音は、空気の通り道である家の窓やドアなどから出入りします。特に窓ガラスは外に面する最も薄い素材なので、防音の「弱点」です。そのため、騒音を防ぐには、窓ガラスからの音の伝わりを減らすことと、窓の気密性を高めることが効果的なのです。

 

防音効果アップで、穏やかな暮らしを

ガラスには、素材や厚さを工夫して作られた防音性能の高いものがあります。こうしたガラスを使えば、窓の防音効果はぐんと高まります。

さらに、ガラスとあわせて防音サッシを使うこともお勧めします!

 

 

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安全・安心に暮らす【ケガを防ぐ】


ガラスは、割れるととても危険です!

ガラスのコップが割れて破片でケガをした経験、ありませんか? 一見丈夫そうな窓ガラスも、地震や強風で、それに人や物が勢いよくぶつかると割れることがあります。割れたガラスの破片は、鋭利な刃のようでとても危険。家庭では、子どもやお年寄りが割れた窓ガラスでケガをするケースが意外と多いのです。

 

割れたとき、ケガを防げるガラス選びを

絶対に割れないガラスはありません。しかし、安全や災害対策を考えて作られた、ケガを防げるガラスがあります。 こうしたガラスには、強くて割れにくく、割れたとしても破片が小さな粒状になるものや、割れてもほとんど破片が飛び散らないものがあります。 実は国も、学校やデパートなど大勢の人が集まる建物でのガラスの事故を防ぐために、こうした安全性の高いガラスを使うよう指導しています。 ガラスを賢く選んで事故・ケガを未然に防ぎましょう!

 

 

安全・安心に暮らす【災害から守る】


割れたガラスは、二次被害につながります!

地震や台風など災害の報道では、辺り一面に飛び散った鋭いガラスの破片をしばしば目にします。 強い衝撃や風で割れたガラスは、想像以上の広範囲に飛び散るので、もし避難場所のガラスが割れたら、深刻な二次被害につながる可能性があります。

 

 

ガラスから防災対策を

残念ながら、絶対に割れないガラスはありません。しかし、万一の災害に備えて作られた、強くて安全性の高いガラスがあります。 こうしたガラスを「防災ガラス」と呼んでいます。 防災ガラスの主な特徴は二つ。一つは、一般のガラスよりも強度が強いため割れにくいことです。もう一つは、割れたとしても破片がほとんど落ちない、飛び散らないこと。そのため、ケガをする可能性も低いのです。 災害にあったとき、被害を最小限に抑えてくれる「防災ガラス」。避難場所や公共の施設での使用が進められていますが、家庭でも取り入れてはいかがでしょう。

 

 

安全・安心に暮らす【犯罪から守る】


空き巣が狙う侵入口・・・それは窓です!

住宅への侵入や窃盗の件数は、意外にも平成15年頃から徐々に減ってきています。しかし、侵入の手口はどんどん巧妙になっているため、より効果的な防犯対策が求められています。 住宅への侵入の手口で最も多いのが「ガラス破り」。道具を使って窓を破り、外から鍵を開けて侵入します。特に戸建住宅と3階建以下の共同住宅では非常に多く、およそ半数が「ガラス破り」です。

 

 

破りにくい窓ガラスが防犯のポイント

空き巣の多くは、5分以内にガラスを破れないと侵入を諦めるといわれています。つまり、衝撃に強く砕けにくい窓ガラスにすることが防犯のポイントです。 一般のガラスは簡単に破られてしまいますが、素材や厚さを工夫して作られた「防犯ガラス」は違います。衝撃にとても強く砕けにくいので、なかなか破ることができません。 「防犯ガラス」で安心して暮らせる住まいを手に入れましょう!

 

 

 

 

(引用)ガラスタウン|http://www.glass-town.com/より

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